和合館工学舎とは

ごあいさつ

小野 貴史

代表理事・会長 小野 貴史 株式会社小野組 代表取締役

「学び」 人はお母さんのお腹の中まさに命が芽生えたその瞬間から死ぬまで様々な学びとともに人生を歩みます。

胎教・幼児教育・家庭教育・学校教育・児童教育・義務教育・初等教育・中等教育・高等教育・大学教育・専門教育・社会教育・幹部教育・社会人教育・生涯学習等々。しかし人生を時間軸で考えますとその多くは「社会教育」「職業教育」とともにあるのではないでしょうか。その「社会教育」のフィールドは「職場」であり、つまり「働くこと」と同一方向だといえます。

人生の中でも重要な場所の一つである「職場」が今、わが国「日本」において一大転換期を迎えています。わが国最大の社会問題である少子高齢化によって社会保障費が増大またそれを負担すべき生産労働人口が減少、また20年以上長期に亘って抜け出せないデフレによりGDPは伸び悩み、効率を求めて大都市部に人口が集中し地方は衰退の一途、様々な自然災害の猛威に何度も見舞われ、経済活動を支えるインフラもどんどん老朽化して国力がどんどん衰えていく中、わが国に残された道は最早忍耐強く勤勉な国民が一致団結和合して生産性を上げるしかないと2018年「働き方改革関連法」が成立したのです。生産性向上とは、人財育成教育に他なりません。

いつの時代も社会の問題課題に対して合理的解決を図り、我らが立って拠る偉大な国土に知命をかけて営々と働きかけてきた建設業がその真価を問われる時と思います。

今こそ建設業の存在意義と誇りを持ち、経営と技術を磨き、産学官交流連携し人財育成教育できるよう志を高く立て学び舎を創りました。

東日本大震災の貴重な経験を活かし仙台市を中心に全国をICTネットワークで繋ぎ、例えば生産現場からでも学び、交流できるようにして参ります。

建設業で働く一人一人が輝き活躍し、安心安全で豊かな社会となりますように念願し、ご挨拶とさせて頂きます。

今西 肇

業務執行理事・学舎長 今西 肇 東北工業大学 名誉教授
大阪工業大学 客員教授

「ものづくりからことづくりを担える地域の建設技術者を育成する」

地域の社会基盤(インフラストラクチャー)整備と建設文化を担う地域の建設業と行政の建設技術力向上を目指し、志を同じくする地域建設業が手を組み、令和元年(2019年)6月18日に一般社団法人和合館工学舎を開設いたしました。

地域の社会基盤整備や維持管理を支えてきた建設業は、地域の中で最も地域を熟知した集団です。また、行政における建設部門は、住民の必要とするサービスを最もよく知る技術者集団です。しかしながら、少子高齢化が進む時代において、ヒト・モノ・カネの流失が進行する地域においては、今まで「ものづくり」のプロであった建設業の役割も、「ことづくり」のプロとして、企画・計画から地域発展のために携わる必要があり、地域のヒト・モノ・カネ・情報のいい循環を創出する必要があります。

和合館工学舎は、地域を可能性のある土壌に耕し、地域ならではの発展を支援するために、地域の建設業および行政の皆様とともに、「ものづくりからことづくりを担える地域の建設技術者の育成」を目指します。